血糖値の正常値(基準値)とはどれ位なのでしょうか?

血糖値の正常値(基準値)とはどれ位なのでしょうか?

血糖値は高すぎても低すぎても人体にとってはひじょうに問題となります。血糖値が高すぎる場合のリスクとしては、糖尿病のことがすぐに頭に浮かびますが、正常値以下の低血糖値の場合でも、動悸や大量の汗、意識消失などを引き起こし、最悪の場合は昏睡状態となり死に至る場合もあります。

血糖値の最適な値のことを正常値あるいは基準値と呼んでいます。人の血糖値の正常値は80~100mg/dlとなっており、これはひじょうに限られた狭い領域となっています。そのため生活習慣や疾病など、さまざまな原因でいったん血糖値の正常値から外れてしまった場合には、なかなか元に戻すことができなくなってしまいます。

血液検査によって血糖値が高いことがわかった場合には、ブドウ糖負荷試験と呼ばれる検査を行って、改めて厳密に血糖値を測定することになります。最初の検査でたまたま血糖値が200mg/dl以上であった場合は、糖尿病型あるいは糖尿病予備軍などと呼ばれます。この後再度検査を行ってもやはり血糖値が200mg/dlと正常値を大きく上回っていた時には糖尿病と判定されます。

糖尿病など血糖値が高い場合には、インスリンを用いて血糖値を正常値まで引き下げる治療が行われます。それ以外でも食生活の改善や、適度に運動を取り入れることで血糖値が下がるように指導される場合もあります。また血糖値が正常値よりも低い場合も、高い時同様に治療を行う必要があります。一般的なイメージでは正常値よりも高い血糖値の場合ばかりが話題となりがちですが、低すぎる場合も必ず医師による適切な処置を受けるようにしなければなりません。

血糖値の変動曲線とはどのようなものでしょうか?

血糖値は1日中変化しています。その変動量を時間を横軸に、また血糖値を縦軸にしてグラフとして表したものが変動曲線です。変動曲線は糖尿病などの判定には欠かせない資料となっています。

血糖値の変化に影響を与える要素はたくさんありますが、中でも最も大きく影響するのが食事です。食事をとると、その度ごとに血糖値は大幅に上昇します。その血糖値の上昇を抑えるために、すい臓からインスリンが大量に分泌されます。こうして食事の後、3~4時間ほどもすると血糖値は正常値に戻ります。

血糖値の変動曲線は、高血糖や低血糖などの状態を把握するためには欠かすことができない資料となります。一般のサラリーマンなどが、会社の健康検診で高血糖と診断された場合には精密な再検査が行われますが、その際にも変動曲線を元に、高血糖および低血糖の進行状況を判断します。

血糖値に異常がある場合には、変動曲線上にも何らかの変化が見られますが、その変化の現われかたは、個人によって大きく異なります。食事や運動などの影響で、わずか30分の間に200mg/dl以上も血糖値が上がったり下がったりするような、極端な場合も見られますが、逆に無反応性の高血糖・低血糖などでは1日を通じて、血糖値にあまり変化がなく、変動曲線も平坦なままといったケースもあります。

また一見したところでは特に異常が見られないような場合でも、変動曲線を細かく見ていくと小刻みな変動を繰り返している場合などもあり、このような時には専門医による詳細な分析が必要となります。