血糖値の測定方法と空腹時血糖とはどのようなものでしょうか?

血糖値の測定方法と空腹時血糖とはどのようなものでしょうか?

通常の健康診断で血糖値を含めた血液検査を行う場合には、検査前夜の9時前後から食事を絶ち、検査当日は起床後の水分の補給も絶って、朝食を摂る前に採血をするという測定方法をすることになります。この時の血糖値のことを空腹時血糖といいます。空腹時血糖の結果次第で、再検査などの必要があるかどうかが判定されます。

まず、空腹時血糖の値が110~125mg/dlの場合は境界型と呼ばれ、高血糖の疑いが高いために再度精密な検査を行います。この際の測定方法はブドウ糖負荷試験と呼ばれ、75mgのブドウ糖を含んだ液体などを飲んだ後、2時間経過後の血糖値が200mg/dl以上であれば、糖尿病と判定されることになります。なお通常の空腹時血糖値が200mg/dl以上の場合も、同じように糖尿病であると判定されます。

逆に空腹時血糖が60mg/dl以下の場合には低血糖が疑われます。この場合もやはりブドウ糖負荷試験などを行いますが、最もしばしば見られる原因としては、インスリンや経口糖尿病薬の使用によって反応が急激に低下している場合があげられます。こうした反応はダンピング症候群と呼ばれることもあります。

空腹時血糖の値の異常は、糖尿病以外の原因でも見られることがあります。膵炎や甲状腺機能亢進症などといった疾病では、空腹時血糖の値に高血糖などの異常が見られることが多くあります。またステロイド剤などを大量に、あるいは長期にわたって使用している場合にも、空腹時血糖値に異常が出ることがよくあります。

血糖値と糖尿病との関係とはどのようなものでしょうか?

血液検査を受けて一定の基準以上の血糖値が検出された場合には、まず糖尿病が疑われます。最終的に糖尿病であるか否かは、ブドウ糖負荷試験などの精密検査によって判定されます。糖尿病とは血糖値が常に基準以上の数値を示す症状に対して付けられた病名です。

正常な人の血糖値は70~100mg/dlとひじょうに限られた範囲が定められています。空腹時血糖値で200mg/dlを超えるような高い血糖値の場合は、即座に糖尿病と判定されることもあります。また空腹時血糖の値は110mg/dl程度であっても再検査で糖尿病と判定されることが多くあります。

血糖値はさまざまなホルモンなどが影響して正常値に保たれています。そのためひとたびホルモンのバランスが崩れると、血糖値が異常な数値を示すことになります。糖尿病にはさまざまな程度や種類があります。まったく無症状のまま病気が進行する場合もあれば、激しいのどの渇きを訴えて大量の水分を摂り、また大量の尿を排出するようなケースや、時には昏睡状態に陥るような重篤な場合も見られます。

糖尿病は大別して1型と2型に分けられています。1型の糖尿病の場合には膵臓の中にあるβ細胞が、何らかの理由で破壊されることで、インスリンが分泌されなくなるため血糖値が上昇します。また2型の場合はインスリンそのものは膵臓から分泌されているものの、肥満などの影響でうまく機能しなくなります。

糖尿病の本当の恐ろしさはこうした基本的な症状とは別の、さまざまな合併症を引き起こすことです。特に目や腎臓に対する負担は大きく、最悪の場合は失明してしまうこともあります。そのため通常の治療は、血糖値をインスリン投与などによって引き下げることで、こうした合併症を防ぐために行われています。