妊娠と血糖値との関係とはどのようなものでしょうか?

妊娠と血糖値との関係とはどのようなものでしょうか?

妊娠と血糖値の間には大きな関係があります。糖代謝の異常による糖尿病の分類は、1型と2型が良く知られていますが、この他にも1型、2型に属さない特定の機序や疾患によるものと、妊娠糖尿病も区別されており、全部で4種類となっています。

実は妊娠糖尿病については2010年にその診断基準が大きく変更されたばかりです。この変更によって以前はあいまいな位置におかれていた、妊娠時点で診断された明らかな糖尿病に関しては妊娠糖尿病からは外されることになりました。いずれにしても出産後にはブドウ糖負荷試験など、精密な検査を受けることになっています。その結果を受けて正常型、境界型、糖尿病型にあらためて分類されることになります。

妊娠糖尿病になりやすい人としては、まず糖尿病に関する家族歴の有る人があげられます。次に肥満、35歳以上の年齢、巨大児分娩既往の人、原因が特定できない習慣性の流産もしくは早産、羊水過多症、妊娠高血圧症候群の人などがリスクファクターとしてあげられています。

妊娠糖尿病と呼ばれるのは、あくまでも妊娠が直接的な糖尿病の引き金となっている人の場合で、出産後には自然に改善するものです。妊娠する以前から糖尿病と判定されていた人が妊娠した場合は、妊娠糖尿病とはまったく異なるもので対処法も違ってきます。妊娠糖尿病はそれほどめずらしいことではなく、妊婦の約10%ほどでは程度の差こそあれ、妊娠糖尿病と診断されているようです。

妊娠時の薬剤投与は胎児に対する影響を考慮して最小限度とされ、食事療法などが主な治療方法となります。また妊娠糖尿病では胎児が巨大児となるケースが多く、その際には帝王切開による出産が行われる場合も多くなります。

妊娠糖尿病とはどのようなものでしょうか?

糖尿病といえば肥満気味の人や糖分を摂り過ぎている人、運動不足の人が陥りやすい病気というイメージがあります。しかしもうひとつ、忘れてはならない原因に妊娠があります。つまり、妊娠を機に糖尿病が発症することがあるのです。

この妊娠糖尿病は食生活や運動不足とは直接関係なく発症する点に大きな特徴があります。妊娠中にはインスリン拮抗ホルモンと呼ばれる血糖値を上昇させるホルモンが生成されるようになります。ですからどうしても血糖値が上昇しやすい状況になるわけですが、通常はインスリンの分泌が増えることで正常な数値を維持することができます。しかしこのインスリンの生成量が十分ではなかったり、効きにくい状態になっていると妊娠糖尿病になってしまうのです。

直接的な原因としては肥満気味であることのほか、遺伝的な要素や流産・早産の経験がある、あるいは35歳以上の高齢出産などが挙げられています。

注意したいのは妊娠糖尿病は本人だけでなく胎児に影響をもたらす可能性もあること。新生児に低血糖が生じやすくなるほか、早産や流産などのリスクも抱えることになります。

妊娠糖尿病の対策方法としてはまず食生活の改善による食事療法が行われ、効果を見極めながらインスリン療法を取り入れていきます。なお、1度妊娠糖尿病になった場合、出産後に糖尿病になりやすい傾向があるため、長期的な視野に立って治療を行ってていくことも必要となります。次ぎの出産への影響も踏まえつつしっかりとした対策が求められます。